2014年度 理工学研究科博士前期課程修了 菊地瑛彦さん
私は高校時代に漠然と地学に対する興味が出てきたものの、当時高校では地学が開講していなかったため、地学を学びたいという思いで地元の茨城大学の地球環境科学コースへ進学しました。茨大は先生や先輩との距離が近く、授業や生活面でわからないことがあったらすぐに聞ける雰囲気が良かったと思います。
茨大に在籍時代は、研究に最も時間を費やしました。野外調査で調べたデータからどんなことがわかるのか、日々考えていた記憶があります。いままでの研究では解明されてこなかった新しい発見などがあると非常にやりがいを感じたものです。研究自体は個人での作業がほとんどですが、指導教員含めゼミの先生方や先輩方のたくさんのサポートがあったおかげで研究を取りまとめることができました。
現在は、アジア航測という会社で、技術職として主に防災に関わる仕事をしています。技術職の立場で仕事をする上では、授業での知識も役に立つことはありますが、大学時代の卒業研究等で培われた問題解決力がより活きてくると感じます。ある課題があったときに、その解決に向かって必要なデータは何か、どうやってデータを集めるか、どう取りまとめるかなどを考えながら計画し、実行できる力が非常に重要です。筋道を立ててわかりやすく伝える力も大事になってきます。
防災に関わる業界では「技術士」という仕事をする上では有利な資格があり、通常技術士試験は2回の試験受験が必要です。私は大学時代にJABEEプログラムを修了していたため、1回目の試験が免除となり、終了していない人より早い段階で受験することができます。私は昨年度技術士試験に無事に合格することができました。
大学は4年、院まで行けば6年ありますが、長そうであっという間です。この間に学業でもアルバイトでもサークルでも何かに熱中した人、本気で取り組んだ人は必ず得るものがたくさんあると思います。茨城大学は何かに熱中できる環境がそろっている大学です。皆さんも茨城大学で充実した大学生活を送ってみませんか。
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<仕事 STORY>
一人でも多くの人を被害から守りたい。ハザードマップを作成する技術者の信念
<卒業研究>
日本地質学会 研究奨励賞を受賞
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