地球科学は、46億年の悠久の地球史を追い求めるロマンと、環境問題や防災への対応を通じた社会貢献の両側面を持っています。
本コースは、地球が大好きな人や明日の地球環境を真剣に考えたい人に、うってつけのコースです。
高校で地学を学習している学生はもちろんのこと、学習していない学生のことも十分に考えて、初歩から理解できるようにいろいろ工夫をしています。
講義だけでなく、野外における調査・観測や室内での実験もたくさん組み込まれています。
直接、自然に接しながら勉強したい人や実験が大好きな人を大いに歓迎します。
楽しみながら勉強している内に、将来、社会で活躍できるような実力が身に付けばこんなに素晴らしいことはないと思います。
地球と人類の未来に関わる問題を一緒に考え、勉強しましょう!
なお、いくつかの特定の科目を学習すれば、教員免許、測量士補、技術士補などの資格も取れます。
これらは、皆さんが卒業後、教員や技術者として活躍するために必ず必要な資格です。
また、大学院に進学して、より進んだ勉強をすることもできます。
地球環地球環境科学は太陽系から地球内部までを幅広くカバーするので、それに見合った多様な授業体系を用意します。
詳しくは「コース案内」をご覧ください。
また、3年次進学時に地球惑星科学プログラムと地球科学技術者養成プログラム(JABEEプログラム)の2つに分かれることも本コースの特色の一つです。
JABEEプログラムは日本技術者教育認定機構(*)の認定を受けています。
技術士補の資格が取れるプログラム(JABEEプログラム)の概要はこちら
卒業後、環境保全・自然の持続的開発・防災等、地球科学と密接に関連する分野の専門技術者として活躍できる人材を養成します。
昨今、不足と言われるフィールドワーク(現場調査)のスキル向上も目指しています。
JABEEプログラムでは、伝統的に、地質学をはじめとするフィールドサイエンスの授業が充実しており、それに基づく質の高い教育・研究を展開しています。
これまでに100名以上の修了生を出しており、その2割以上(大学院進学後の就職も含む)が専門技術職・技術系公務員あるいは研究職に就いて活躍しています。
最近では、技術士の資格を取った修了生も数名出てきました。
実際に技術士を取得し、学会奨励賞も受賞して活躍している若手卒業生から受験生へのメッセージを掲載しています。@受験生へ A仕事STORY B受賞
*日本技術者教育認定機構とは?
日本技術者教育認定機構は、国際的に通用する技術者養成のための教育機関を認定する団体です。
地球科学技術者養成プログラムでは平成19年に同機構による認定を受けました。
同プログラムの修了生は修習技術者(技術士第一次試験合格者と同等)の資格が与えられます。
本コース修了生の進路は、以下のとおりです(クリックすると拡大できます)。
例年、学部卒業生の約半数が就職し、残りの学生が大学院などへ進学しています。
平成22~令和4年度の理学部地球環境科学コースの卒業生就職進学状況
最近5年間の代表的な就職先(順不同、敬称略、一部略称):
(民間一般職)富士電機、三菱総研DCS、常陽銀行、北海道旅客鉄道、良品計画、NTTデータ・フォース
(民間技術職)基礎地盤コンサルタンツ、茨城県水質保全協会、パスコ、日本下水道事業団、ウェザーマップ
(公務員)国交省、気象庁、茨城県庁、福島県庁、防災科学技術研究所、日本原子力研究開発機構
平成22~令和2年度の大学院理工学研究科理学専攻地球環境科学コースの修了生就職進学状況
最近5年間の代表的な就職先(順不同、敬称略、一部略称):
(民間技術職)明治コンサルタント、日本電子、日本工営、応用地質、大日本コンサルタント、パスコ、ウェザーニューズ
(公務員)環境省、国交省、気象庁、茨城県、福島県、鉄道建設・運輸施設整備支援機構
本コースでは、地球環境科学に興味のある人、意欲のある人を広く募集します。
高校で履修した理科は、化学・生物・物理・地学・理科総合のいずれでもかまいません。
この学問分野では、理科全体に共通した論理的思考や基礎的な知識に基づいて、地球環境や惑星に関する課題に挑むからです。
地球環境科学や惑星科学は幅広いので、皆さんの得意科目を活かし、伸ばせる分野が必ずあります。
高校生へ向けたメッセージの例:マイナビインタビュー(長谷川准教授)
本コースの担当教員の研究室の学生や卒業生に、大学生活や将来の夢、受験生の皆さんへのメッセージなどを、自由に書いていただきました。